iRacingインディ500初優勝!

世界最大のレースイベント、インディ500マイルレース。モントーヤが勝利した2015年インディ500の1週間後に行われた、iRacing版インディ500に参加してきました。


iRacingでもインディ500は、のべ2000人以上のiRacerが参加する、年に1度のビッグイベントなんです。2014年はサーバー落ちで全レースキャンセルとなったため、実に2年ぶりの開催となりました。自分は今年で3年目の出場。過去成績は、2012年に2位と優勝まであと一歩まで迫るものの(ルーキーだらけの低SOFのレースでしたが)、2013年は2レースに参加して26位(ピットレーンでスピンクラッシュ)と15位と散々な結果でした。

今年こそは、と意気込んでいたわけですが、レース前に最大のアクシデントが発生。今年は予選が火曜〜木曜しかないというアナウンスを見逃してしまい、なんと予選ノータイムに。結果、予選ノータイムの人同士でレースをすることになりました(日本人含め、ノータイムの人はかなりたくさんいたので、知らなかった人はかなり多かったようですね)。

決勝は、5月30日(土)、31日(日)に合計4回行われます。自分は、4レースのうちの一発目、土曜朝10時のレースに出場しました。あとで確認したところ、全19スプリットの11番目。SOF2385なので、平均より少し上の実力の人が集まった感じでしょうか。

用意したセットアップは、KOHTA@markfreaksさんから頂いたものを少しフロントウィングを立てる方向に調整したもの。インディでは他車の真後ろにつくとプッシュ(アンダーステア)気味になるので、車自体にインに向かっていく力がないと接近戦がとても厳しくなってしまいます。さらに、プッシュが出はじめると一気にフロントタイヤが摩耗してタイムが落ちてしまうので、タイヤマネージメントという意味でもフロントウィングの調節はとても重要という訳です。

さて、決勝の展開ですが、このセットアップがピタリとはまりました。スティントの序盤は自分よりも速い人がちらほらいたのですが、10〜15周を過ぎた頃に皆大きくタイムを落としていきます。自分のマシンはスティント中〜終盤でもタイムの落ちが少なく、12番スタートから順調に順位を上げることができました。そして47Lap目に5最初のラップリード!

その後は、残りラップ数を見ながら、いつコーションが出るのか、どこでピットに入るか、そしてアクシデントを起こさない&巻き込まれないことのみに集中。リスタートで前に出られても数周でトップを取り戻せたので、ほとんどの場面でレースをコントロールできたと言えるでしょう。ラップリードも97周で最多。途中、目の前で他車がクラッシュしてヒヤリとする場面が2回ほどありましたが、なんとか生き残って念願のiRacingインディ500初優勝を決めることができました。そして勝利のあとはやっぱりミルク。3時間のレースを戦ったあとの冷えたミルクはうまかった!

そして、今回改めて思ったのは3D VISIONの素晴らしさと優位さ。最高時速370キロを超える超高速オーバルでは、壁や他車との距離感が掴めていないと、僅かな判断ミスで壁にヒットすることになるんですね。試しに2Dで走ってみると、全然壁まで寄れない。寄ろうとするとヒットする。でも3Dだと壁との距離がきっちり把握できるので、毎ラップ&毎ターン壁まで安心して攻められます。もちろんその分、スピードも落ちにくくなるわけで、一石何鳥もありますね。プッシュ(アンダー)、ルース(オーバー)の感覚も鋭くなるので、マシンコントロールの面でも優位。昔は2Dでもある程度走れましたが、今は3Dに慣れてしまったこともあって、2Dではどのコースもまともに走れませんね。

さてさて、iRacingでは他にもたくさんのビッグイベントがあります。普段のオフィシャルレースとは一味違うので皆さん参加してみて下さいな!






■レース結果(リンク)
・車種/シリーズ:2015 iRacing.com Indy 500
・コース:Indianapolis Motor Speedway - IndyCar Oval
・予選12位/決勝1位(参加32台)