セブリング12時間耐久レースに出場
3月28日に開催されたRoad Warriorシリーズ第2戦、セブリング12時間レースに参戦してきました。無事に完走してきましたので、事前準備や決勝の模様をレポートしたいと思います。
iRacingでは2014年にチーム戦が実装され、最大24時間まで耐久レースが開催できるようになりました。第1戦のデイトナ24時間は色々あって(予選でエプロン走って失格(*_*))出場できなかったので、自分が本格的に耐久レースに参加するのは、これが初めてになります。なお、セブリング12時間レースはP2クラス(HPD ARX-01C)と、GTクラス(RUF Truck、BMW Z4、Ford GT3、MP4-12C)の5車種による混走になります。
チームレースのエントリーやドライバー交代についてはこちらの公式ビデオが参考になります。
How-To: Team Racing & Driver Swap:https://youtu.be/NzLGe1hlfms
今回の耐久レースのチームメイトは、@kenny39_ さんと @ukfunk さん。使用車種はRUF Truckで、チーム名は「iRJA Flat Six Racing」です。ペイントは@kenny39_ さんデザインのオリジナル。ちなみに、日本からはほかに「iRJA GT Racing」と「iRJA Flat Six Racing(B)」の2チーム(3チーム合計10名)が参加しています。
チーム戦では、当日のドライブ以上に事前準備が大切になりますね。決勝前までにしたことをまとめておくと、
・チームメンバーの決定
・チーム名の決定
・チームの作成とメンバーの招待(iRacingのチーム機能で)
・本番用/予選用セットアップ作り
(使用した本番セットはコチラ https://dl.dropboxusercontent.com/u/1213309/others/setups/Sebring12H%20Flat6Racing%20Honbanset.sto)
・作成したセットアップでの練習走行
・燃費と1スティントの長さの確認
・ペイントの作成
・予選出場
・当日の走行スケジュールの決定
・本戦へのエントリー(決勝開始30分前より。予選に出場した人がエントリーしていないとタイム無効に)
となります。思い返すと結構ありますね。自分はおもにセットアップの作成を担当。チームメンバーでドライビングスタイルも違うので、全員が無理なく走れるような安定したセットを作ることを目指しました。
また、1スティントが約1時間でしたので、12時間レースでは最大12スティントとなります。最初の予定では、各メンバーが1スティントずつ交代して走る予定を組みました。しかし、実際に進めてみると、1スティント(1時間)走る→2スティント分(2時間)休む→1スティント(1時間)走る、という流れは結構疲れるんですね。2時間空いてても仮眠は取れないので、疲れがほとんど取れません。
ですので、6時間経過したところから、2スティント交代にしました。こうすると、自分の番が回ってくるまでに最大で4時間休めますからね。今後、少人数で耐久レースに参加するときは、2スティント交代をオススメします。もし3人で回すとすると、皆が起きている序盤以外はスポッターがいなくなってしまう不都合がありますけど、レースが一度落ち着いてしまえば、案外なんとかなるものです。
さて、いよいよ決勝日です。セブリング12時間耐久レースには、373チーム、1000名以上のドライバーが参加しました。自分たちの「iRJA Flat Six Racing」は、3スプリット目のGTクラス予選2番手(総合12番手)。GTクラスのフロントローからのスタートとなりましたので、安全にスタートできる確率は高めです。ちなみに、予選タイムを記録したのが自分だったので、スタートドライバーも務めさせてもらいました。
どのレースでもスタートは緊張するものですが、長いレースではとにかく追突しないこと、追突されないことを最優先に考えます。1周めのターン2で、MP4-12Cがスピンして目の前を吹っ飛んでいくハプニングがありましたが、どうやら誰もダメージを受けずに済んだようです。後ろから煽ってくるドライバーはさっさと先に行かせます。序盤から下手にバトルに手を出して、事故に巻き込まれるのは怖いですからね。案の定、元気の良かったドライバーはその後スピンするなどして脱落していきます。安定セットにしていたので、パニックブレーキでも挙動を乱すこと無く切り抜けられました。
混走レースで気をつけたいのが、クラス違いの車にラップダウンにされるときです。開始直後の1スティント目では、2度、P2クラスに追いぬかれました。1スティント目はP2クラスもGTクラスも接近して走っているので、集団が集団を追い抜くという構図になり、かなり混乱します。ここで頼りになるのがスポッター。Relative表示を見ている余裕がなかなか無いので、接近してきているP2クラスとの距離や台数を教えてもらえるだけで、ずいぶんと楽になりました。
丁寧なスポッターのおかげもあって、P2と接触することもなく無事に1スティントを消化。無傷で @kenny39_ さんへとバトンタッチできました。この時点でクラス3位。
さて、その後はかなーり端折りますが、コネロスもあったりして6スティント消化したところで10〜12位あたりに後退。その後、一時6位前後に浮上しますが、不運なクラッシュ&修理に時間がかかり、最終的には総合27位クラス18位で無事にフィニッシュとなりました。
事前準備にかけた時間と比べたら、決勝はあれこれ考える余裕もないまま、本当にあっという間に過ぎていきます。走っているときは長いな〜と思っても、やっぱり終わってみるともっと走りたくなる。チーム耐久の次戦は7月11日のワトキンスグレン6時間。その後、8月1日のスパ・フランコルシャン24時間レースと続きます。年末には、ニュルブルクリンクノルドシュライフェでの24時間耐久レースもあるかもしれません。ぜひまた参加したいですね!